英国では筆頭独立社外取締役の設置が制度化されているそうなので、外国人投資家にとっては当然ともいえる制度ということです。そして、投資家や株主とのミーティングを独立社外取締役が行うこともあるそうです。その場合、社内の論理で話しがちな社内の経営陣に比べて、視点が客観的で、自由な対話ができるというイメージを持たれているといいます。
実際に、筆頭独立社外取締役を設置する場合、法令上の規定はないので、社内の規則(定款や取締役会規則)で規定できます。選任は社外取締役の互選、あるいは協議ということになるのでしょうか。そこで、筆頭独立社外取締役の役割
・経営陣、とくに社長の連絡、調整
・監査役会との連携
・社外取締役及び社外監査役の会合の議長
・株主やステークホルダーとのミーティング
などといったものとなるでしょう。これらを全て実行すると社外取締役としては負荷が重くなるので、社内にサポートの担当者を置くことも考えることになります。
そして、筆頭独立社外取締役の開示についても、報告書以外にも法定書類等の役員の状況に記載することを考えることになるでしょう。